渚美術館では、シーグラスを20年以上に渡って集めてきました。
今でこそ海に出掛ける回数は減りましたが、子供が小さい頃は休日はほとんど海辺で過ごし、シーグラスや貝殻、そして流木や石ころを集めたものです。
と言っても、初めからシーグラスのコレクターだった訳ではありません。
若い頃は「シーグラス中毒」ならぬ「波(サーフィン)中毒」に陥っていて、シーグラスに気づく余裕など全くありませんでした。
人間は、”見たいものしか見えない”ものなのですね。
そして、”気づき”って本当に不思議だなあと思わずにはいられません。
今では頭の中も心の中も、シーグラスで一杯なのですから・・・・。
ところで、シーグラスはその気になればかなりの量が集められます。
「段ボール箱に何箱ものシーグラスに囲まれて暮らす」というのも、夢ではありません。
ただし、”お気に入り”になるようなシーグラスを見つけるのは、たとえ海の近くに住んでいても中々大変なことです。
角が取れて丸くなるのは普通ですが、それがコレクターから見て”いい形”になる確率は、極めて低いからです。
まして、そのレアなシーグラスを海辺で見つけなければならない訳ですから、その”遭遇”は奇跡的確率と呼んでも過言ではないでしょう。
私たちも「レアシーグラス」を求め、時にはカヤックを使ってシークレットビーチに出かけることがあります。
まさに、トレジャーハンティングです。
しかし、そんな努力をしても中々見つけられないのが、「ビー玉」が変化してできた球状のシーグラスです。
石や岩の間にビー玉シーグラスを見つけた時の喜びは、例えようもありません。
それほど珍しく、そして美しいのです。
コレクターの間で「最高のシーグラス」と呼ばれているのも、確かにうなずける気がします。
それにしても、一体どうしてビー玉が海に流れ出したのでしょうか?
その色の多さから考えてみると、「ラムネの空き瓶」というだけではとても説明がつかないでしょう。
本当に不思議ですね。
さて、この「シーグラス」のサイトでは、そんなビー玉シーグラスを使ったアクセサリーも紹介していきます。
「玉」には、「美しいもの」「大切なもの」という意味があります。
そして、「たま」とは、「霊(たま)」とも書きます。
小さな美しいガラスの玉が、「海のお守り」として皆さんを守ってくれることを願っています。
シーグラス!