<海辺の宝石=シーグラス> どんなに高価な宝石よりも、どんなに名高い工芸品よりも、海辺に落ちている「ただのガラスのかけら」の方が、ずっとずっとはるかに美しい・・・・世界中のシーグラスファンは、皆本気でそう思っています。渚美術館が贈る、ちょっと変わったシーグラスのブログ。
シーグラス海岸
「シーグラスはどこに行けば拾えますか?」という質問を受けることがあります。
南伊豆に住んでいると、「シーグラスなんてどこにでも落ちている」というイメージを持ってしまいがちですが、確かに「砂浜」を歩いているだけでは、シーグラスを見つけることは難しいかもしれません。
シーグラスは砂浜にも落ちていますが、どちらかというと、「石や砂利の多い浜辺」の方が沢山見つけることができます。
やはり、”その海岸”の石や岩で洗われて「シーグラス」となり、そのまま岸に打ち上げられることが多いからでしょう。
しかし、近くに岩場がある所であれば、砂浜でもシーグラスを拾うことはできます。
そして、砂浜の方がシーグラスの存在が目立つため、見つけやすいというメリットもあります。
ただ、砂浜に落ちているものは、あまり角が取れていない「危ないガラス」であることも少なくないので、拾う時には十分な注意が必要です。
ところで、「シーグラス」という名前からして、それは「海に落ちているもの」と考えがちですが、実はシーグラスは河原でも拾うことができます。
もちろん、その場合はシーグラスとは呼ばないでしょうが、シーグラスのように「角が取れたガラスのかけら」が落ちているのです。
川を流れるガラスも、やはり海と同じように石や岩にもまれることで丸くなりますからね。
近くに海が無い場合は、ぜひ河原にお出かけになってみてください。
さて、そうやって川で生まれる「リバーガラス(?)」は、当然河口から海へと運ばれていくと考えられます。
その結果、河口近くの砂浜であれば、近くに岩場がなくてもシーグラスを発見することができるでしょう。
実際、私たちも「ビー玉シーグラス」を見つけるためには、台風や大雨の後などに、河口付近を集中的に探します。
シーグラスアクセサリーの材料として使うには、何と言っても「数」を集めなければなりませんから・・・・。
現在ではガラスビンに代わってペットボトルが使用されるようになったため、今後シーグラスは徐々に減っていくと考えられます。
しかし、ビー玉シーグラスのような”レアもの”を除けば、シーグラスを拾うこと自体はまだまだ可能と言えるでしょう。
ただ、もし本気でシーグラスを集めたいと思うのであれば、その時は根気よく海に通うのと同時に、自分なりのコツをつかむことが何よりも求められます。
シーグラスの沢山落ちている「シーグラス海岸」を見つけることはもちろんのこと、天候や潮の満ち引きによって、「どういう時にシーグラスが現れるか?」ということをまず知らなければなりません。
「渚」すなわち「波打ち際」というものは常に変化しており、シーグラスもそれに合わせて「現れたり消えたりする(!)」からです。
日本は、周囲を海に囲まれています。
そして、海辺を歩くことは誰の許可がいる訳でもなく、もちろん入場料も必要ありません。
誰も知らない秘密の「シーグラスビーチ(Sea Glass Beach)」を見つけ、そして自分だけの「最高のシーグラス」を見つけてください。
シーグラスは、今日も浜辺で私たちを待っています。